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九州大学農学部と新たなテーマで共同研究を開始
■目的
天然アナツバメの巣には美容と健康に重要な役割をもつ糖鎖栄養素「シアル酸」をはじめ、ビタミン・ミネラルなど、多くの美容成分が含まれており、古来より美容・健康食材として用いられてきました。
今回の共同研究では、天然アナツバメの巣の様々な効果効能の科学的エビデンスの解明を行い、その有用性を探索することを目的としています。これにより、天然アナツバメの巣のエビデンスに基づく新商品の開発や医療分野への応用が期待されます。
■これまでの研究
片倉教授とは、2021年4月より「ツバメの巣のアンチエイジング効果に関する産学共同研究」を実施し、ツバメの巣を摂取することで長寿遺伝子(サーチュイン)の活性化に関する結果が得られました。この共同研究の内容の一部に関しては、現在、特許を申請中です。
長寿遺伝子(サーチュイン)とは
長寿遺伝子とは、別名「サーチュイン遺伝子」、「抗老化遺伝子」と呼ばれ、全身の臓器の老化をコントロールする遺伝子のことです。2000年にアメリカで発見され、老化防止やがんの発生を抑制するなど数多くの研究が報告されています。しかし、長寿遺伝子は老化とともに活動量が減少します。長寿遺伝子を活性化させる方法としては、カロリー制限や適度な運動が必要と言われていますが、現代において、継続が難しいことも多く、片倉教授はそれに変わる食材を探求されています。
片倉教授との研究に関するインタビューはこちら
https://mstyle-j.co.jp/research03/
片倉 喜範
アンチエイジング食品創製に向けた食品機能学的研究や老化・寿命制御の分子基盤の解明とアンチエイジング創薬への応用、テロメラーゼ転写制御機構の解明にむけた研究を行っている。
大学院では生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 システム生物工学講座 / システム生命科学府 システム生命科学専攻 生命工学大講座を担当。
学部では農学部 生物資源環境学科 応用生物科学を担当。
研究活動:
・アンチエイジング食品創製に向けた食品機能学的研究
・老化・寿命制御の分子基盤の解明とアンチエイジング創薬への応用
・テロメラーゼ転写制御機構の解明