乾燥肌はセラミド不足が原因?効果や改善方法をご紹介
セラミドは乾燥肌と大きなかかわりがあります。「カサカサしてかゆい」「赤くなってヒリヒリする」こんな症状があったら、もしかたらセラミド不足による乾燥肌かもしれません。 そこで本記事では、セラミドと乾燥肌の関係や原因・対処法をわかりやすく解説します。
乾燥肌とは?
乾燥肌とは、肌に必要な水分が不足している乾燥状態の肌のことをいいます。肌のうるおいが失われると、カサつきやごわつき、つっぱりなどさまざまな不調を感じるようになり、さらに症状が進むと、わずかな刺激にも敏感になって、かゆみやピリピリとしたひりつきに発展することもあります。 また、乾燥肌はツヤがなく、化粧のノリも悪くなりがちです。見た目にも影響するため、美容のためにも、適切なケアで肌のうるおいを守ることが大切です。
セラミドと乾燥肌の関係性
セラミドと乾燥肌の間には密接なかかわりがあります。私たちの皮膚の外側にある「角質層」では角層を構成する細胞がたくさん並んでいますが、この細胞と細胞の間の隙間を埋めるのがセラミドの役割です。セラミドは水分蒸発を防いだり、肌のバリア機能を正常に保ったりすることで、外的刺激から防御し、肌のうるおいも維持しているのです。
水分蒸発を防いでうるおいを維持
セラミドが十分にあればふっくらとしたみずみずしい肌を保てますが、セラミドが不足すると隙間から水分が蒸発してしまうため、乾燥肌になってしまいます。肌のうるおいを保てるかどうかは、セラミドにかかっているといっても過言ではありません。
バリア機能を維持して外的刺激から守る
バリア機能とは、肌を乾燥や刺激から守る機能のことです。バリア機能が正しく機能するには、次の3つが欠かせません。
- 角質層の水分を保つ「天然保湿因子(NMF)」
- 角質層の細胞と細胞をつなぎ合わせる接着剤の役割をする「細胞間脂質」
- 肌表面から水分が蒸発しないように幕を張って蓋をする「皮脂膜」
このうち、セラミドは細胞間脂質として働いています。セラミド不足などでバリア機能が正常に働かなくなってしまうと、紫外線などの外的刺激の影響を受けやすくなり、乾燥を加速させる原因にもなります。
肌のバリア機能に関する記事はこちら https://www.mstyle-j.co.jp/tsubame-lab/effect-efficacy/1076.htmlセラミドが不足する原因
セラミドはさまざまな要因によって不足してしまうことがあります。ここでは、その原因を解説します。
加齢
セラミドは年齢が高くなるに従って減少していきます。赤ちゃんがプルプルでもっちりとした肌なのは、セラミドがたっぷりとあるから。しかし、加齢とともにセラミドは減少していくので、年齢を重ねた肌は乾燥によるカサつきやハリ不足などが気になりやすいのです。 50代の人の肌には20代の人の半分ほどしかセラミドがないともいわれています。乾燥による肌トラブルを防ぐためにも、日ごろからセラミドを増やすケアを取り入れましょう。
過度なスキンケア
美容のためにスキンケアを頑張っていても、実は逆効果なこともあります。たとえば洗顔のとき、きれいに洗おうとゴシゴシこすりすぎてしまうと、セラミドが流れ出てしまうばかりか、摩擦刺激によってバリア機能が乱れてしまうことがあります。また、皮脂を落としすぎてしまうと、皮脂膜もはがれ落ちて乾燥しやすい状態になってしまうおそれがあります。 このほか、乾燥肌なのに化粧水だけでスキンケアを終わらせたり、脂性肌だからと油とり紙でひんぱんに皮脂を取り除いたりすると、肌が水分不足に陥ってしまうリスクもあります。
睡眠不足
睡眠の質は肌の状態に直結します。睡眠中には皮膚の新陳代謝を促し、新しい細胞と入れ替わるターンオーバーを促す成長ホルモンが活発に分泌されます。 ところが睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌量が減少してしまうため、ターンオーバーが遅れてしまいます。すると乾燥から肌を守っているバリア機能が低下するので、乾燥肌になってしまうのです。
栄養不足
肌は食事で摂取した栄養から作られます。栄養が偏ったり暴飲暴食を続けたりすると、肌に必要な栄養が届かなくなって肌トラブルを起こしやすくなります。普段の食生活から栄養バランスを意識し、規則正しい食習慣を身につけましょう。
セラミドを増やすおすすめの方法
セラミド不足は日常生活の中で補うことが可能です。乾燥肌が気になる方は、次の方法を試してみましょう。
化粧品
毎日のスキンケアはセラミドを補充するチャンスです。セラミドが配合されたスキンケア化粧品で保湿ケアをしましょう。 セラミドにはいくつかの種類がありますが、それぞれに次のような特徴があります。
- ビオセラミド、セレブロシドなどの「天然セラミド」:角層に浸透しやすく、保湿効果が高い
- セラミド2、セラミド3などの「ヒト型(バイオ)セラミド」:ヒトが本来持っているセラミドに似たもので、浸透性と保湿効果に優れている
- 米ヌカスフィンゴ糖脂質などの「植物性セラミド」:米糠などから作られた植物由来のセラミド。浸透性はやや劣るものの、保湿効果が期待できる
- ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなどの「疑似セラミド」:科学的に作られたセラミド。他と比べると効果がやや劣るものの、安価である
セラミドを含む食べ物を摂取する
セラミドは食べ物から摂取することもできます。スキンケアでセラミドを補いつつ、体の内側からもセラミドを補充しましょう! セラミドが豊富な食べ物には、次のようなものがあります。
- こんにゃく
- 米
- 小麦
- 大豆
- 小豆
- ひじき
- ほうれん草
- アボカド
また、セラミドの生成を助けてくれる食べ物もあるので、こちらも摂取してみましょう。
- 青魚
- エゴマ油
- ナッツ
サプリメント
栄養を考えた食事を摂ることが難しい場合は、サプリメントを利用する方法もあります。サプリであれば、栄養を計算する手間もなく、欲しい栄養素を必要なだけ手軽に摂取できます。また、スキンケアは塗った部分にしか効果が期待できませんが、サプリメントは全身への効果が期待できるというメリットもあります。 セラミドサプリは多くの種類が市販されているので、錠剤の大きさやフレーバーなどをチェックして、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
肌の保湿を保つために適切な対応を
セラミドは乾燥肌のケアに欠かせない成分です。カサカサや赤み、かゆみ、粉吹きなどは乾燥肌にありがちな症状。放置するとさらに乾燥が進んでしまうリスクがあるので、スキンケアや生活リズムを見直すとともに、化粧品や食べ物、サプリメントなどでセラミドを補充しましょう!
乾燥に効果が期待できるツバメの巣の詳細はこちら https://www.mstyle-j.co.jp/tsubame-lab/effect-efficacy/850.html