logo 産後のホルモンバランスの乱れを整える方法とは?つらい症状はいつまで続く?

産後はホルモンバランスが乱れ、無性に泣きたくなったりイライラしたりすることがあります。肌トラブルや抜け毛なども増えることがあり、女性にとってつらい時期です。本記事では、産後のホルモンバランスが乱れる期間や整える方法を紹介します。

産後のホルモンバランスの乱れによって起こる症状

産後はホルモンバランスが大きく変わります。妊娠中は妊娠を継続させるために必要な女性ホルモン「エストロゲン」「プロゲステロン」が多く分泌されているのですが、産後はこの女性ホルモンが急激に減少していきます。また授乳をする事でオキシトシンやプロラクチンなども多く分泌されるので、産後は激動のホルモンバランスが崩れるステージになります。そのため、さまざまなメンタリティの症状が起こりやすいのです。

産後のホルモンバランスの乱れは泣く、イライラなど気分の変化を引き起こす

それまで活発に分泌していた女性ホルモンが減少したことにより、自律神経にも影響があらわれます。俗に「マタニティーブルー」「ガルガル期」などとも呼ばれていますが、些細なことでイライラしたり、急に涙もろくなったり、といった情緒不安定になってしまう症状はそれほど珍しいことではありません。

抜け毛が増える

「産後数か月後に抜け毛が始まった」「一度に何十本も抜けてしまった」「子供を産んでから前髪が薄くなって恥ずかしい」といった声もよく聞きます。実はここにも女性ホルモンが関係しています。

通常、髪は「毛が伸びる成長期→成長がゆるやかになる退行期→髪が抜ける休止期」というサイクルを繰り返しています。

しかし妊娠中は女性ホルモンが活発になり、髪の成長期が継続して退行期に移行しにくくなります。出産後は髪が抜けるのを抑えていた女性ホルモンが減少するため、妊娠中に成長期にとどまっていた髪が一気に休止期に入り、抜け毛が目立ってしまうのです。

肌荒れなどの肌トラブルが起こる

肌荒れも産後に起こりやすい症状です。女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」には、肌のハリやうるおいに必要なコラーゲンの生成を促し、肌をみずみずしく保つ働きがあります。

しかし、産後は女性ホルモンの分泌の減少に伴い、エストロゲンも減少していきます。そのため、産後は肌荒れや乾燥、シワ、たるみといった肌トラブルが起こりやすくなります

産後のホルモンバランスの乱れはいつまで続く?

産後3〜6ヶ月がピーク、長くても1年で落ち着くことが多い

産後は急激に女性ホルモンが減少します。早い方なら、産後2~3日で体調の変化に気づき始めるかもしれません。いつまで不調が続くかは個人差によるところも大きいのですが、症状が続くのはおおむね3〜6ヶ月がピークです。長くとも1年程度で落ち着いてくることが多いので、このあと紹介するホルモンバランスを整える方法を試しながら気長に付き合っていきましょう。

ただし、授乳中は女性ホルモンが少ない状態が続くため、本来のホルモンバランスに戻るのが遅くなります。母乳で育児をする方は、もとのホルモンバランスに戻るのは卒乳してからおおよそ3ヶ月後を目安に考えるとよいでしょう。

つらい症状や不調が長引くときは医療機関へ相談を

多くの場合、産後のホルモンバランスによる不調は1年程度で落ち着いてきます。しかし、症状が長く続いたり、症状が重くなったりするような場合は治療が必要なケースもあります。つらいときは無理せず、医療機関に相談しましょう。

産後のホルモンバランスの乱れを整える方法

産後のホルモンバランスの乱れを整えるためには、以下のようなことに気をつけるとよいでしょう。

  • ホルモンバランスを整える食べ物を選ぶ
  • ホルモンバランスを整えるサプリメントなどでケアする
  • リフレッシュする時間を作る
  • 適度な運動と睡眠時間の確保

ひとつずつ詳しく解説します。

ホルモンバランスを整える食べ物を選ぶ

不足した女性ホルモン「エストロゲン」は食事で摂取することはできませんが、同じような働きをする栄養素があります。それが「大豆イソフラボン」です。

大豆からできた食品に多く含まれているので、次のような食べ物を積極的に摂取しましょう。

  • 納豆
  • 豆腐
  • 味噌
  • 油揚げ
  • 豆乳

など

ホルモンバランスを整えるサプリメントなどでケア

産後は赤ちゃんの世話にかかりきりで、自分の食事はおろそかになりがちです。栄養バランスの整った食事をすることが難しい場合は、ホルモンバランスを整えるサプリメントを取り入れてみるのもよいでしょう。

例えば、以下のような成分が挙げられます。

  • 大豆イソフラボン
  • エクオール

大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをする栄養素として知られており、エクオールは大豆イソフラボンを摂取したときに体内で生成される成分です。

リフレッシュする時間を作る

産後は体がダメージから回復途中のうえに、疲労やストレスも蓄積しがちです。時には自分のためだけの時間を作って、気分をリフレッシュしましょう!

好きな本や音楽に没頭したり、散策しながら外の空気を吸ったり、カフェでゆったりと過ごしたりするのもいいですよ。ストレスが解消されて気持ちが楽になります。

適度な運動と睡眠時間の確保

適度な運動と睡眠はホルモンバランスの乱れを整えるのに効果的です。

睡眠で気をつけたいのは、適切な睡眠時間と深い眠り。寝る前にはスマホを触らないようにし、入眠前に入浴をして体を温めると質の良い睡眠を得やすくなります。

また、運動には血行を促進する効果があり、ホルモンの分泌を促す効果も期待できます。産後はまだ体が回復しきっていないので、ヨガやウォーキング、ストレッチなどの無理なくできる運動を取り入れてみましょう。

産後のホルモンバランスの乱れは上手なケアで快適に乗り越えよう

産後は些細なことでイライラしたり、急に落ち込んで泣きたくなったり、心の変化が起こりやすくなります。また、抜け毛や肌トラブルなどもよくある症状ですが、これらの原因は産後のホルモンバランスの乱れによるもの。

運動や食事、睡眠時間などを工夫する、一人の時間を持つ、自分の気持ちを家族や親しい人または助産師や保健師などに聞いてもらうことで、ホルモンバランスを整えやすくなります。
食事作りが難しい場合は、サプリメントを利用するという方法もあります。つらい症状が続くのは長くとも1年程度。時々は自分だけの時間を作ってリフレッシュをしながら、上手く乗り切ってくださいね。

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