キシロースとは?原料や効果【安全性や使用されている商品例】
キシロース(xylose)は、食品添加物としてもよく使われる単糖です。自然界では植物に広く分布しており、爽やかな甘みがあります。このページでは、キシロースの原料や効果の特徴、安全性をわかりやすく解説します。
キシロースとは?
キシロースは、植物から採れる単糖で、甘味料などの食品添加物として使われることも多いです。 白色の粉末状で、無臭かつ甘味を持ちます。水にほとんど溶けず、高温になると分解しやすい特徴があります。
植物から採れる単糖
キシロースは植物から摂れる単糖(糖質=炭水化物の最小単位)です。植物界には広く分布しており、たとえば白キクラゲなどに含まれています。 甘味料といった食品添加物として使われることも多く、添加物としてのキシロースはトウモロコシの芯を加水分解してつくられています。 また、甘味料として有名なものにキシリトールがありますが、これは、キシロースに水素を添加してつくられたものです。
甘味度は砂糖の60%ほとで爽やかな甘みが特徴
キシロースの甘味度は砂糖の60%ほどで、爽やかな甘みが特徴です。 また、砂糖やブドウ糖よりもメイラード反応(糖が加熱されて褐色になること=焦げ目がつくこと)が起きやすいため、ちくわといった練りものの焼き色をつけるために使われることがよくあります。
キシロースは糖鎖栄養素の1つ
キシロースは、動物の体内では「糖鎖」と呼ばれるものを構成する糖の一つでもあります。 糖鎖は、文字通り糖が鎖状につながったもので、細胞表面やタンパク質などに存在し、細胞間の相互作用やシグナル伝達に関与しています。細胞は糖鎖を介して他の細胞や分子と結合し、情報を伝達したり、細胞間の結合を形成したりします。つまり、糖鎖によって細胞の機能や組織の発達、免疫応答などが調節されています。 そして、糖鎖を構成する糖のことを糖鎖栄養素と呼びます。糖鎖栄養素は以下の8種類があり、キシロースもそのうちの一つです。 ・キシロース ・シアル酸 ・Nr-アセチルグルコサミン ・Nr-アセチルガラクトサミン ・フコース ・マンノース ・ガラクトース ・グルコース
キシロースの効果
血糖値への影響
キシロースは、他の糖類と比較して血糖値の上昇が緩やかです。そのため、糖尿病患者や血糖管理を意識している人々にとって、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待されます。
歯の健康への影響
キシロースは、唾液の分泌を促進する作用があります。唾液には歯の酸性を中和し、口腔内の細菌や食物残渣を洗い流す効果があります。そのため、キシロースは歯の健康を促進する効果があると言われています。
腸内環境への影響
腸内細菌によって分解されにくい性質を持っています。そのため、消化管を通過しながらもほとんど吸収されず、大腸まで届いて腸内環境を改善する効果が期待されます。
減量や便秘改善への効果
カロリーが低く、便秘の改善や腸内の善玉菌の増殖を促すことから、減量や便秘改善のサポートとして利用されることがあります。
キシロースは体に悪いの?
キシロースは食品添加物として使用されることも多い存在です。添加物というと体への影響も気になるところなので、キシロースの安全性について解説します。
安全な食品成分
キシロースは、食品として一般的に安全とされています。多くの国や地域で、安全性が評価されており、食品添加物として広く使用されています。
副作用の報告は少ない
キシロースの摂取による重篤な健康リスクや副作用の報告は非常に少なく、一般的には安全とされています。ただし、人によっては消化不良や下痢といった消化器系の症状が現れることがあります。
適切な摂取量の重要性
キシロースの摂取量は、個人の体調や健康状態に応じて適切に調整する必要があります。過剰摂取は、消化器系の不快感や下痢を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。
ツバメの巣なら糖鎖栄養素のうち6つの摂取が可能!
キシロースは副作用の報告も少なく、一般的には安全とされています。そればかりか、血糖値の上昇がゆるやかになる、歯の健康や腸内環境を整える、減量や便秘改善の効果が期待できるなど、嬉しいポイントも多いです。 また、キシロースに関連して、糖鎖栄養素に興味を持った方もいるのではないでしょうか?近年、さまざまな糖鎖栄養素を摂取できることで注目されている食べ物が「ツバメの巣」です。 中華料理の高級食材として知られているツバメの巣ですが、実は8種類の糖鎖栄養素のうちの6種類が含まれており、健康や美容にもよいとされています。最近ではツバメの巣エキスを配合した健康食品なども登場しています。 残念ながら、ツバメの巣にはキシロースは含まれていませんが、ツバメの巣を使った健康食品の中には、ツバメの巣には含まれていないキシロースとグルコースをプラスしたものもあるので、そのような製品を選んでみてはいかがでしょうか?
関連サイト GlyTech.Inc