シアル酸の効果とは?肌や健康に期待できる効果と摂取方法について解説
美容や健康効果が期待できることで、高い注目を集めているシアル酸。では、そもそもシアル酸とはどのような成分なのでしょうか?本記事では、シアル酸に期待できる効果や取り入れ方について解説します。
シアル酸は母乳にも含まれる免疫成分のこと
参照 https://mstyle-j.co.jp/tsubame-lab/science-lab/sciencelab01
シアル酸は糖の一種。人の細胞内や表面には、糖鎖と呼ばれる、細胞のアンテナのようなものがあります。糖鎖は免疫機能の維持・向上に欠かせない存在であり、先端にあるのがシアル酸です。
シアル酸は母乳にも含まれており、赤ちゃんの未熟な免疫機能を補う役割をしているとも言われています。
シアル酸に期待できる効果
シアル酸には、免疫のほか、美容や健康、学習能力の向上など、さまざまな効果が期待できます。ここでは特に肌や免疫に関する効果について解説します。
肌のバリア機能を高める効果が期待できる
シアル酸には、肌の保水力を向上し、バリア機能を高める効果が期待できます。
バリア機能とは、細菌やウイルスといった異物の侵入や、紫外線の影響、水分が出ていくことなどを防ぐための肌に備わる機能のこと。しかし、何らかの理由で乾燥すると、角質層がはがれてバリア機能が低下します。
バリア機能の低下が低下すると、外からの刺激の影響を受けやすくなり、湿疹などの肌トラブルが起きることがあります。また、アトピー性皮膚炎の発症にも、バリア機能の低下が関与していると考えられています。
肌の炎症を抑える効果が期待できる
シアル酸には、肌の炎症を抑える効果が期待できるとも言われています。
炎症は体を守るために免疫が働いた結果として起こるものであり、好中球という免疫細胞が活性酸素を産生することが、炎症の原因の一つです。しかし、好中球がシアル酸の存在を認識しているときは、好中球が活性酸素を産生せず、炎症が抑えられるとされています。
参考 Khan Naazneen et al.,Maximum reproductive lifespan correlates with CD33rSIGLEC gene umber: Implications for NADPH oxidase-derived reactive oxygen species in aging. Faseb J 34:1928-1938 (2019)
免疫力を高める効果が期待できる
参照 https://mstyle-j.co.jp/tsubame-lab/article/science-lab/sciencelab01
シアル酸を含む糖鎖栄養素は、免疫力の向上に大きくかかわっています。シアル酸は糖鎖栄養素の先端に存在し、シアル酸が異物(ウイルスや細菌など)に触れることで、どんな異物が侵入してきたのかや、どう対処すればいいのかなどを細胞に伝えているのです。
インフルエンザウイルスにもシアル酸が有効であるとの研究結果が出ており、タミフルなどの抗インフルエンザ剤はシアル酸の構造を基に作られました。
シアル酸を多く含む食べ物
シアル酸は、人では唾液や母乳に含まれていますが、食べ物にも含まれています。シアル酸を多く含む食べ物には、アナツバメの巣、ローヤルゼリー、牛乳、卵などが挙げられます。
アナツバメの巣
参照 https://cart.bi-su.jp/beauty_ingredients.html
高級食材としても知られるツバメの巣は、アナツバメという鳥の分泌物で作られた巣です。このツバメの巣には、ローヤルゼリーの約200倍ものシアル酸が含まれています。中華圏では、古くから薬膳料理や漢方にも用いられ、体にいいものとして認識されてきました。
最近ではツバメの巣に関するさまざまな研究が行われており、抗ウイルス(インフルエンザウイルスやロタウイルスの感染を阻害する)、アトピー性皮膚炎の症状改善、皮膚の保湿、シミの抑制、傷の修復、育毛、乳児の学習能力向上など、さまざまな効果が期待できることがわかってきています。
ローヤルゼリー
ツバメの巣には及ばないものの、ローヤルゼリーにもシアル酸が多く含まれています。
ローヤルゼリーとは、ミツバチの分泌物であり、女王バチだけが食べられる特別な食べ物です。ローヤルゼリーにも、免疫力を高める効果や美肌効果が期待できます。
牛乳
人間の母乳にシアル酸が含まれるのと同じように、牛乳にもシアル酸が含まれています。しかし、その含有量は1mlあたり0.2mg/mL(100gなら約20.6mg)なので、ツバメの巣のシアル酸含有量がいかに多いかわかります。
なお、放牧した牛の牛乳のほうが、シアル酸が多いという研究結果も存在します。
卵
卵もシアル酸が比較的多く含まれていますが、乾燥した卵黄の場合、含有量は重量の2%(100gなら2g)です。
シアル酸はサプリメントで取り入れるのがおすすめ
食べ物にもシアル酸が含まれていることがわかりましたが、多く含まれているといっても、含有量は数g~数10g程度であることが通常です。ツバメの巣なら100gあたり10,000mgものシアル酸が含まれていますが、ツバメの巣は高級食材であり、気軽に頻繁に食べられるようなものではありません。
そのため、シアル酸はサプリメントで取り入れるのがおすすめです。
シアル酸が豊富なアナツバメの巣を使ったサプリがおすすめ
サプリメントを取り入れるなら、やはりシアル酸が豊富なアナツバメの巣を使ったサプリメントがおすすめです。サプリメントだけでなく、ドリンクタイプやゼリータイプのものなど形状もさまざまなので、自分に合ったものを探してみてください。
シアル酸は美容と健康を高める効果が期待できる
シアル酸は糖鎖の先端に存在し、免疫機能の維持・向上など、健康にとって欠かせない役割を担っています。
肌のバリア機能を高めたり、肌の炎症を抑えたりと、美容にも効果が期待できるため、美容や健康のためにシアル酸を摂取してみてはいかがでしょうか。
効率よく摂取するならサプリメントがおすすめ。自分に合ったものを探してみてください。