ツバメの巣を多く含む食べ物と
ツバメの巣に含まれるシアル酸を多く含む食べ物や効果とは?
シアル酸は、体内で重要な役割を果たす糖の一種です。今回の記事では、シアル酸を多く含む食品や、その効果について詳しく解説します。
ツバメの巣に含まれるシアル酸とは
シアル酸は、糖鎖を構成する糖鎖栄養素の一種であり、自然界に広く存在する成分。人間の体内にも見られ、細胞内外や体液中に存在します。 また、食べ物の中では、中華料理の高級食材として知られるツバメの巣に特に多く含まれています。まずはその特徴について詳しく見ていきましょう。
糖鎖栄養素の一種
参照 https://mstyle-j.co.jp/tsubame-lab/science-lab/sciencelab01
シアル酸は糖の一種であり、糖鎖を構成する「糖鎖栄養素」の一つです。糖鎖とは、シアル酸などの糖が鎖のようにつながった物質のことで、細胞の表面や中に存在し、細胞や免疫をはじめ、生命維持に関わるさまざまな役割を果たしています。 この鎖を構成する糖のことを糖鎖栄養素と呼び、特に、先端に位置するシアル酸は、細胞同士の情報伝達機能などを担う重要な存在だと考えられています。
シアル酸の主な特徴
シアル酸を含む糖鎖は、体内に侵入してくる病原体を検知し、免疫細胞にそれらを除去する指令を出します。この働きによって、体はウイルスや菌の侵入から守られています。 糖鎖の先端に存在するシアル酸は特に重要で、シアル酸が異物に触れることで、様々な情報が細胞内に取り込まれます。例えば菌やウイルスが体内に侵入してきた場合、それらが何なのかを判断し、糖鎖を通じて他の細胞に対処法、つまり攻撃する指示を出します。糖鎖に異常があると、こうした免疫システムも機能しないため、シアル酸は生命維持において非常に重要な役割を果たしていると言えます。 また、シアル酸は保湿性に優れており、水分を保持する能力があります。また、抗炎症作用があり、成長因子にも影響して、細胞の成長や修復に関与します。こうした特徴から、美容や育毛促進などの効果も期待できます。シアル酸の効果については後述します。 シアル酸に関する記事はこちら
シアル酸を多く含む食べ物
参照 https://cart.bi-su.jp/beauty_ingredients.html
シアル酸は、人間をはじめ、さまざまな動物の体内に存在するものなので、動物性食品にはシアル酸が含まれていることが多いです。中でも含有量が多いのが、中華料理の高級食材として知られるツバメの巣。 シアル酸の含有量が比較的多いローヤルゼリーと比べても、約200倍もの含有量を誇ります。 ここからは、シアル酸を多く含む食べ物について見ていきましょう。
ツバメの巣
シアル酸の含有量が特に多いとされるのが、中華料理の高級食材として知られるツバメの巣です。その含有量は100gあたり10,000mgとされています。 なお、ここで言うツバメの巣は、東南アジアなどで採取されるアナツバメの巣のことです。 日本でツバメの巣と言えば、泥や枯れ葉で作られたものですが、これは食べることはできません。一方、アナツバメの巣はアナツバメの唾液でつくられており、シアル酸以外にもさまざまな栄養素が豊富に含まれています。
ローヤルゼリー
ツバメの巣には及びませんが、ローヤルゼリーもシアル酸の含有量が多い食べ物の一つです、その含有量は100gあたり50mg程度とされています。 ローヤルゼリーは、働きバチが花粉やハチミツなどを口にし、体内で合成した分泌物で、ハチの世界では女王バチしか食べることができません。シアル酸以外にも40種類以上の栄養素が含まれており、健康食品としても知名度が高い存在です。
レッドミール
牛や羊の赤身肉には豊富に含まれています。
魚介類
いくつかの魚介類にも含まれており、特にサーモンやタラが挙げられます。
乳製品
牛乳やチーズなどの乳製品にも一定量が含まれています。
卵黄
卵黄にも含まれており、食事に取り入れる方法の一つです。
母乳や赤ちゃんのミルク
乳幼児用のフォーミュラミルクや母乳には、赤ちゃんの発育や健康に必要なシアル酸が含まれています。
植物由来のシアル酸は見つかっていない
現時点で、野菜などの植物由来の食べ物からは、シアル酸は見つかっていません。
シアル酸の効果
最後に、シアル酸に期待できる効果についても見ていきましょう。免疫力向上や美容効果、育毛促進効果など、さまざまな効果が期待できます。詳しくは以下の通りです、
免疫力向上
シアル酸を含む糖鎖が、免疫機能において重要なはたらきを持っていることはすでにお伝えした通りです。 繰り返しとなりますが、糖鎖の先端にあるシアル酸が、体内に侵入した異物の情報をキャッチし、異物がどんなものなのか判断したり、攻撃の指示をしたりします。 なお、シアル酸はインフルエンザウイルスにも有効であることがわかっています。インフルエンザの治療薬である「タミフル」も、シアル酸の構造をもとにつくられています。 シアル酸と免疫力の詳細はこちら
美容効果
シアル酸には、保湿効果や肌のバリア機能向上、肌の炎症を抑えるなど、さまざまな美容効果も期待できます。 まず、シアル酸には水分保持機能があり、保湿効果が期待できます。そして、肌がしっかりうるおっていると、バリア機能の維持・向上にもつながります。バリア機能が十分にはたらくことで、さまざまな肌トラブルの予防にもつながるでしょう。 さらにシアル酸は、炎症の原因の一つである好中球の活性酸素産生を抑制するとされており、炎症抑制効果も期待できます。 シアル酸の効果の詳細はこちら
育毛促進効果
毛を剃ったマウスに対して、シアル酸を塗ったり経口投与したりした実験では、シアル酸を塗ったマウスは育毛が促進されたという結果が出ました。人間においても、薄毛の人の頭部にシアル酸を塗る実験を行ったところ、6人中5人に薄毛改善効果が見られました。 また、マウスの皮膚にシアル酸を塗布すると、皮膚のIGF-1という成長因子の濃度が1.5~2倍増加したことが確認されました。IGF-1は細胞の成長の促進に関わっており、シアル酸によってIGF-1の発現が促進され、育毛促進につながったと考えられます。 参考 岡嶋 研二,”唾液成分シアル酸の育毛効果ーその発現メカニズムと薄毛治療への応用ー”,FRAGRANCE JOURNAL,37(10),43-47(2009) シアル酸を含むツバメの巣の育毛効果の詳細はこちら
健康・美容効果が期待できるシアル酸を摂取しよう!
シアル酸には、免疫力向上などの生命維持に欠かせない役割があり、さらに美容効果や育毛促進効果なども期待できると言われています。 シアル酸は動物性の食べ物に含まれていることがあり、特にツバメの巣やローヤルゼリーに多く含まれています。 最近では、ツバメの巣の成分を配合したサプリメントなども販売されているので、健康・美容効果を得るために、ツバメの巣を取り入れてみてはいかがでしょうか?